【育児本】アーユルヴェーダから学ぶ子どもの離乳食と食育
アーユルヴェーダ
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目次

離乳食初期の初め方

我が家の息子も6ヶ月を過ぎて、いよいよ離乳食を始めました。

我が子のために、妊娠中は食べ物に気をつけ、生まれてから授乳中にも食べ物に気を配り、あっという間に息子も直接食事するようになるんだから、成長は早いものです。

さて、今や常識となり認知されていますが、「0歳児にはちみつを与えてはいけません」

小さな赤ちゃんの体では、はちみつに含まれるボツリヌス菌が死滅しないからです。

ハチミツは1歳未満の赤ちゃんにリスクが高い食品です。

 ボツリヌス菌は、土壌中などに広く存在している細菌です。ボツリヌス菌が食品などを介して口から体内にはいると、大人の腸内では、ボツリヌス菌が他の腸内細菌との競争に負けてしまうため、通常、何も起こりません。
 一方、赤ちゃんの場合、まだ腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出すため、便秘、ほ乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなる、といった症状を引き起こすことがあります。ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることもあります。
 なお、1歳以上の方にとっては、ハチミツはリスクの高い食品ではありません。

厚生労働省 HPより

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html

はちみつ以外にも、赤ちゃんには食べさせてはいけない危険度の高い物から、月齢に応じて食べさせる食材、アレルギー、調味料を使える時期、添加物に関してなど、、、。

我が子が成長すると同時に、母もアップデートしていく必要がありますが、今回は「アーユルヴェーダ」と「食育」に関して紹介している育児本を選んでみました。

「アーユルヴェーダ」に馴染みのない方にも分かりやすく紹介していきたいと思います。

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毒を出す食 ためる食 子ども編 〜こころとからだを丈夫にする42の法則

要約

インドの伝承医学の知恵に基づいたアーユルヴェーダが教える「こころが育まれる豊かな食事」から本来の子どもの仕事、長い一生を元気に暮らし、幸せを大きくしていくための基礎作りをするためのカラダとこころ作りの在り方を提案しています。

毒を出す食 ためる食 子ども編〜こころとからだを丈夫にする42の法則
序章より

離乳食期の子どもから始めたい食事習慣が簡潔にまとめられていて、アーユルヴェーダ初心者の私にも読了できました。

アーユルヴェーダの食事法は現代の食生活にも通づる点と独特な世界観があるようにも感じました。
中でも特におすすめしたい点をまとめていきたいと思います。
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アーユルヴェーダとは

そもそもアーユルヴェーダとは何でしょうか。

一言で「インドの伝承医学」と言われても理解できない点が多いですが、本書の中には、9つの浄化ワードが可愛いイラスト付きで登場します。それを参考に読み進めていくと理解できるようなスタイルになっています。

例えば、人間の体質や性格は、ドーシャと呼ばれる性質のバランスによって決まります。

ドーシャには3つあり、①ピッタの特徴は、熱い・鋭い・軽い・辛いなどの「火」から連想できる質があります。人間の特徴としては、暑さに弱く汗かき・情熱的で知的・勇気があってリーダー気質・短期でやや怒りっぽく・完璧主義などが挙げられます。

食材や、食べ方、食べ合わせによって、ピッタタイプの子どもには合う食事や性質的に合わない食事などが判断できるようになります。

上記で紹介した性質が、人間の性格によって、合う食事、合わない食事、健康で元気になる食事や、毒素(ポイズンではなく消化不良から生活習慣病までの病気)となる食事として表され、食事の意味を持つことを教えてくれます。

日本で言う「食べ合わせ」に近いです。もっと細かく分類分けしたのが「アーユルヴェーダ」

「昨日はお肉だったから、今日は魚にしよう」と献立を考えるだけではなく、子どもの体調から食事のバランスを考え、子どもを健康でこころも健やかに育つようサポートする、専門管理栄養士のような立ち位置かもしれません。

子どもに優しい食事法

牛乳は成長のために飲ませた方が良いって本当?

牛乳に関しては、賛否両論ありますよね。私が小学生の頃は絶対に給食に出てきたし、牛乳嫌いな子が多かったけれど、嫌でも飲まなくてはいけなかったのを覚えています。

私は牛乳が苦手で、大人になった今は全く飲みません。豆乳やオーツミルクが好きで、料理のレシピに「牛乳」と書かれていたら「豆乳」を使います。

アーユルヴェーダでは「牛乳はピカピカのエネルギーに溢れている!子どもにとっての牛乳は、成長を促してくれる素晴らしい栄養素。アーユルヴェーダでは「完全な食事」と推奨されています」

飲ませ方にポイントがあり「牛乳は温めて、胃が空っぽの時に飲む」冷たい牛乳をゴクゴク飲むと、お腹が痛くなるのは、牛乳はタンパク質の分子が大きいからで胃に負担がかかります。給食で提供されるのは冷たい牛乳。間違った飲み方をしていたから、苦手な方が多いのかもしれませんね。

また、「牛乳には酸味のあるものと一緒に飲むと凝固する性質があるので、果物やヨーグルトとの食べ合わせは良くない」

幼い頃、苺にたっぷりと牛乳をかけて食べていたのを思い出しました。私にとっては、美味しい思い出ですがアーユルヴェーダとしても、食べ合わせとしても負担がかかっていたようです。息子には気をつけよう...

朝食は、パンよりもご飯が良いって本当?

アーユルヴェーダでは「オージャス(生命エネルギー)たっぷりの、炊きたてのご飯が良い」

朝は時間がないし、トーストでサッと朝食を済ませたいところですが、炊きたてのご飯が良いそう。

栄養価の面では、押し麦を加えるとビタミンやカリウム、カルシウムが豊富で良いです。朝から炊きたてのご飯を食べれるなんて理想ですが、炊飯器のタイマー機能を使えばすぐに実践できそうです。

離乳食は、作り置き・冷凍保存が当たり前で、離乳食本でもネットでも、冷凍保存を勧めていますが(ゴックン期のワンスプーンに毎食作っていられないですよね)ある程度食事の量が増えてきたら、炊きたてのご飯を一緒に食べたい。

ひきこもりや鬱になりやすい食べ物があるって本当?

アーユルヴェーダで言うと「本当です」

タマス商品には気をつけた方が良い。「ファーストフード、コンビニ弁当、レトルト食品、缶詰に菓子パンやスナック類」調理してから長時間経っている食品はすべてタマス商品です。

主婦を代表して言わせてもらえば「アーユルヴェーダ、ルールが厳しい...」「時間と余裕があれば、もちろん実践したいけど...」と思ってしまいます。

授乳期を過ごしている私にとって、ファーストフード断ちはしていますが、お菓子はどうしても食べたくて食べてしまっています。。子どもに影響あるから添加物は控えないといけないんですけどね、どうしてもやめられない。現代は誘惑がたくさんあってなかなか難しいです。

子どもが元気がない、うつっぽいなと感じたら、温かいスープを

もちろんお湯を注いで簡単にできるインスタントスープではなく、旬の野菜を入れて煮込んだスープです。アーユルヴェーダでは「旬の野菜を含んだスープは、エネルギーを生み出し活力となり成長させてくれる」と言われています。

子どもの意見や考えを肯定して受け止めてあげる

大人は何気ない普通の会話のつもりでも、子どもにしてみたら大人になる過程の状態で、まだ世の中のことを知らない、理解できないことだらけの世界で、子どもにとっては、些細な一言によって、大人の知らぬ間に傷ついてしまうことがあると思います。

だからこそ、子どもの成長を見守って肯定してあげる。聞く耳を持ってあげることが大切。大人は結果ばかり見てしまいます。急いで結論を出さずに一緒に考えて子どものペースで成長していけるようにサポートしていくのも母親の大事な役目なのかなと思います。

大人は「グラスを倒すと危ない、汚れる」と知っているから、予測して子どもがグラスを倒す前に、子どもの行動を止めてしまいます。

もちろん怪我を未然に防ぐことは大切です。しかし、子どもはまだ経験値がなくすべてのことが初めてで新鮮のことばかり。グラスを倒すとどうなるのか、なぜ倒してはいけないのか、一緒に考えながら学んでいくことも大切です。すべて親が言った通りにしか行動しない子どもにならないために、好奇心を妨げるような関係性にはならないように気をつけていきたいです。

アーユルヴェーダと子どもの食事 まとめ

アーユルヴェーダは、加工品をNGとして、旬の食材を使って、手作り、さらに温かいうちに提供することを良いこととして教えてくれています。

もちろん、それが理想ですし家族に提供してあげたいですが、完璧を求めて無理をしすぎないことも大切です。食事作りに時間をかけすぎて、子どもとの時間が少なくなってしまっては本末転倒です。週末に下ごしらえをしたり、時短テクを使って料理時間を短縮することもおすすめです。

子どものちょっとした仕草や表情から体調を気にしたり、会話やコミュニケーションをとることも大事です。たまには、外食やインスタントに頼って、子どもと向き合う時間にしてあげるのも良いと思います。

今、この瞬間は人生の中でもほんの一瞬、すぐに過ぎ去ってしまう時期。だからこそ「今」を大切にして、子どもと接する時間を大切にしてあげたいですね。

その上で、食べ合わせ食材や、消化の良い食べ方などを学んで、子どもの体と向きあっていきましょう。

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