いざ!発達検査を受けに自治体が運営している福祉施設に行ってきました。
どんな検査をしたか、普段の子どもの様子のヒアリングがあったり、3度も検査のために福祉施設へ向かうことになったので、詳しくレポートしていきます。
▼発達検査を受けるきっかけについてはこちらから
目次
発達検査を受けるには(未就学児の場合)
まず、発達検査を受けるにはどこに行けばいいのか、何をすれば良いのかについてお伝えします。
発達検査を受けるには、2通りあります。
1. お住まいの自治体「障害福祉課」に連絡し、児童支援事業所にて発達検査を行う。
自治体によって担当課の名称は異なる場合もあるので、「○○市 未就学児 発達検査」等で検索すると担当課の連絡先が分かると思うので、電話して発達検査の日程を決めます。
※なぜ発達検査を受けたいのか、子どもはどんな様子でどう困っているのかなど聞かれますので、事前に準備しておくとスムーズです。
2. 民間企業で発達検査を行なっている所を探し、発達検査を行う。
民間企業ということは、無料ではない場合が多く、さらに小児科医でなければ診断が出来ないので、あくまでも発達検査を受けるだけになる可能性があります。よく注意して説明を聞いてみてください。
1 初回面接・発達検査
さあいよいよ、親の私の方がドキドキで迎えた発達検査日。
電車やお散歩は好きなので、児童支援事業所まではご機嫌で行きましたが、部屋に入った途端「ん?ここはどこ??あなたは誰???公園じゃないの????」と心の中で思っていそうな困惑顔で泣き出し、出口に向かおうとしてしまいました...。そうなるとは思ってはいたものの出だしから母辛い...。
しかし、さすがは何人もの子どもたちを見てきた先生方。女性2人のうち1人は母である私に「息子くんの好きなおもちゃや遊びは何ですか?」と聞き、もう1人は息子の様子を観察しながら、母の会話を聞き息子が興味のありそうなおもちゃと言葉がけで注目させ興味を引いていきます。
すると、いつも通っている保育園の先生でさえ息子が泣き出してしまったら落ち着かせるのに時間がかかっていたのに、ものの5分ほどで泣き止み、徐々に導かれて発達検査を行う部屋に入っていきました!
これから無事に発達検査を受けれるようでホッと一安心しました。
息子の発達検査 内容
ずっとヒアリングされながら、息子の様子を見ていたので抜けている項目もあるかもしれませんが、記憶の限り記します。また、検査を受ける月齢によっても検査内容は変わってくると思います。
・机上検査
まず興味がありそうなおもちゃで誘導し、椅子に座ることができるか、どのくらい集中して座っていられるかを見ます。
次に子どもの特性に合わせて、検査で使う数あるおもちゃの中から興味がありそうな物、やりとり出来そうな課題を選び反応を見ます。
息子の場合は、音の出るおもちゃで大人が見本を見せ、自分でできるか。
大きな木箱に丸棒や角板がパズルになって差し込めるものに理解を示し、中に入れることができるか。
積み木を高く積み上げることができるか。
紙コップ3つのうち、1つだけにおもちゃを入れシャッフルし、おもちゃが入った紙コップがどれか当てるゲーム。
絵カードを出して、物の名前を答えることができるか。
・お絵かき
クレヨンを握れるか、筆圧、大人が手本を見せた図形(○)を真似して描けるか、自由に書く場合どんな書き方をするかなど。
・運動
ジャンプ、片足でバランスを保ち立てるか、ケンケンなど。
・対人関係・発語・言語理解
これらは検査の時間の中で子どもの様子を見て対応しながらチェックしていました。
保護者ヒアリング 内容
事前に提出している問診票のようなものから、さらに詳しく聞かれます。
・母子手帳を見ながら質問、確認
乳児期の様子。睡眠や離乳食についてなど。
・好きなこと(遊び・生活の中で)
・発語・生活習慣・対人関係
・困っていること
たった1時間で息子を判断されてしまうので、前のめりで息子についての情報を共有しましたw
発達検査終了
最後にフィードバックをもらいました。
1時間の中で息子が興味を持っていた遊びや、集中力が続いていたこと、発語していた単語など、得意なこと、苦手そうな事を教えてもらいました。
それが年齢的に遅れているとか、様子がおかしいだとか、そういった事は全く言われませんでした。また日を改めての検査が2回あるので、評価は最後になるようでした。
1時間泣き続けたり、気持ちが切り替わらなかったら再度別日になっていたのかもしれません。
2 聴力検査・言語評価
スケジュールの関係で3週間空いてしまいました。今回は、1回目の発達検査とは別室で、言語聴覚士の女性の先生1人と息子のやりとりを教室の後ろから見守っていました。
息子は、2歳8ヶ月でまだいくつかの興味のある単語しか話せなかったので、30-40分ほどのやりとりの中で、どうしたら息子が発語が増えるのかなどを見てもらいました。
最後に、フィードバックをもらい「視覚的にアプローチすると、意思疎通がしやすい」とアドバイスをもらいました。マカトンサインと言われているものです。私はこの時初めてマカトンサインと言うものを知りました。
マカトン法は、ことばやコミュニケーションに困難のある人々のために英国で開発された言語指導法です。話しことばと共に、サインやシンボルを組み合わせて提示します。
マカトンサインは、手指による動作表現です。
マカトンサインは、誰でも使いやすいようにシンプルな動作でできています。
サインは話しことばよりも獲得が容易で、話しことばの前提となることばの概念を育てます。
また、サインを表出手段として使うことで、コミュニケーションの意欲が育ちます。
https://makaton.jp/about#top
3 小児科医との面談
事前のアンケートで「子どもに症状がある場合、診断してもらいたいか?」という項目がありました。つまり、子どもが発達障害だった場合、医師から告げられても大丈夫か、知りたいかと言うものでした。
私たち夫婦で話し合って、もし診断名がついたとしても、これからの生活に変わりはないし(今のところ保育園は卒園まで通う予定)、この先息子がどう成長していくか分からないから、とりあえず診断名は聞かなくていいよね。と「知りたくない」にチェックを入れました。
小児科医との面談は、ものの10分ほどで終了しました。
医師は70歳はゆうに超えてるであろうおじいさん先生で、ふんぞりかえって椅子に座っていました。
そこに息子と女性職員の方々3名ほどで、一緒に遊ぶ様子をただ医師は眺めていただけで、特に息子に話しかけたりはありませんでした。
それから私を見て「診断知りたくないの?そうか〜まあ自閉っぽいけどなあ」と言われました。
発達診断テスト 結果
小児科医に「自閉っぽい」と言われ、頭が真っ白になっていましたが、その場にいた女性から息子の発達診断テストについての結果説明を受けました。
今回の発達診断テストは「新版K式発達検査2001」というものでした。
実年齢に対して、発達年齢は何歳かと表しているもので、移動運動・手の運動・基本的習慣・対人関係・発語・言語理解の各項目ごとに何歳かが記されていました。
息子の場合は、移動運動に対しては実年齢でしたが、それ以外の項目はすべて実年齢より低い結果になっていました。
私は誰よりも息子のそばで見ていて成長を知っているし、ほんの1時間で息子を判断しないでほしいとさえ思っていました。
数日後、徐々に気持ちは回復し、小児科医が保護者の意図に反して診断してきた。と電話でクレームを入れるまでに持ち直しました←
発達診断テストを受けた感想・その後
長かった発達診断テストが終了し、ホッとするどころか胸の中はざわざわしていました。
小児科医に余計なことを言われ、息子のこれからのことを思うと色々考えてしまい不安でいっぱいになりました。
検査結果が出て落ち込んでいたけれど、この発達検査を受けたことがきっかけとなり息子の「療育」への扉が開くことになりました。
今このブログを書いている時には、すでに週1回の療育を1年通ったところで「当初は不安だったけれど、息子に合ったプログラムを受講することができていて確実に息子の成長に繋がっている」と思えます。
あの時、2歳で発達検査を受け、療育に通う選択をした決断をして本当に良かった。
息子はこの1年で大きく成長しました。発語も名詞、単語だけでしたが、あれよあれよという間に二語文になり、文章になり、会話になり、なんでなんで期まで訪れました!
一般的に3年ほどで発語が成長していく過程を、1年の猛スピードでアウトプットしていったように思います。
この1年で大きく成長を遂げた記録も別のブログに残していきたいと思います。
発達検査を受けるか迷っている方の参考になれば嬉しいです。