幼児教育で有名な「KUMON」と「学研教室」の違いについてご紹介します!
公文式の優れているところは、
大人が教え込まず、子供が自分で気づくのを待つことができます。
靴に足を合わせるのではなく、足に靴を合わせるような教育です。
なぜ、東大生の3人に1人は公文式なのか? KUMON指導者より
目次
KUMON教室の特徴
- 好きな時間に来て、自分の分のプリントが終わったら帰る
- プリントに向かう時の開始時刻を入力、終了時刻も入力し、どのくらい時間がかかったかが分かる
- プリントが終わったら指導者のところへ持っていく。その場で採点をしてもらい、もし間違っていても何が間違っているのかは教えてはくれない。
- 1教科を20分ほどで終えてすぐに教室を後にする子供もいれば、指導者の目の前でたった1枚のプリントをなかなか全問正解することができず、いつまでも帰ることができない子供もいる。
KUMON教室の概要
算数・数学のプリントは全5470枚!
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公文式は、何歳からでも始められる。(ベビーは0歳から。プリントを始めるのは3歳から)
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教科は、算数・数学、国語、英語の3教科のみ。
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月謝は、小学生以下6000円、中学生7000円、高校生8000円+消費税。
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決められた曜日であれば、何時に教室に行ってもいい。
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3教科を習っている子供は、1回教室に行くたびに3教科すべての課題に取り組む。その日の課題が終われば何時に退出しても良い。
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1日に取り組むプリントは、平均5-10枚、教室での平均滞在時間は1教科30分。
- 100点満点が取れていても、問題を解くのに時間がかかりすぎていれば、同じ教材のプリントを繰り返しやらされる。
- 1回の教室でこなすのと同量の宿題を家でもやる。
- 週に2回教室に通うのではなく、週に5日宿題をこなすのを習慣になるようにしていく。
KUMONのデメリット
- 解答の○×だけに関心が集中してしまいがち。
- 問題を解く途中経過に興味を示さなくなってしまう。
- 公文式の勉強は、例文通りに回答することで次のステージに行ける。そこには達成感があり、自分の学年よりも進んでいると優越感にもつながる。さらに、この方式だと頭が良い悪いは問われない。要領がいい悪いもあまり問われない。だから、どのレベルの子供にも適している教材と言える。
- 塾とは違うので、指導者からは何も教えてもらえず、先生という立場ではない。
- 余計なことをモヤモヤ考えることがない、他人の意見に触れることもない、正解のない問いに対して最適解を出すような内容でもないことが3つの問題点。
KUMONのすすめ
ここまで読んでもらうと、「アンチKUMON」かと疑われてしまうそうですが、そうではありません!笑。
今回参考にした本では、KUMONについて、また創設者の公文さんについて尊敬の意を述べつつも、KUMONの弱点や、創設者が亡くなってからの現在のKUMONについても容赦無く切り込んでいる点がとてもリアリティにあふれていて、面白くスラスラと読めてしまう1冊でした。
まずは、試してみないと分かりません。それには、KUMONは家での宿題も習慣化させることを目的としていますので、多くの場合、母親が子供を机に向かわせる役目となりそうです。根気強く宿題をしてもらえるように促すのは、親にとっても大きな課題になりそうです。
しかし、宿題が習慣化してしまえば、これから学校の宿題であっても、受験のような年齢になる前から机に向かう時間が確立していくのであれば、特に初めは頑張る必要がありそうですね。
デメリットについても、いくつかありますが、KUMONでもその他の塾でも、それぞれに方針があり、「これだけやっておけば大丈夫」なんてものはないということです。
その判断をするのは、親なので、夫婦でよく話し合い、子供をどう育てたいのか、何を学ばせたいのかを明確にすることが大事かと思います。
なんとなくKUMONに通わせてしまうと、終わりはいつ来るのか、ほかのことも学ばせたい場合の優先順位はどうするのかなど後から問題になりそうなことは先に解決させておくべきですね。
学研教室の特徴
- 学校のカリキュラムに沿って進めることができる
- 算数・数学の場合、計算だけでなく、図形など方程式を使うような問題も扱ってくれる。
- 間違えたところは、先生からアドバイスをもらえる
- 算数・国語をそれぞれ2枚づつ行う
- 無学年方式で、さかのぼり復習することも、先取りで学習することも可能
- 決められた曜日であれば、何時に教室に行ってもいい
- 月謝は、年少でも週2回 1時間程度で8640円。週1回のコースもある。
学研教室のすすめ
学研教室の特徴をみてもらえば分かる通り、KUMONにとてもよく似ています。
週2回好きな時間に教室に行き、2教科を行う。宿題もある。
ただ学研教室がKUMONと大きく違う点は、「先生からアドバイスをもらえること」です。
さらに、学研教室のホームページで確認できますが、教室に入る際は挨拶をする、靴を揃える。など、学業だけでなく、人としての在り方についても親ではない先生という第三者がサポートしてくれる点です。
私が個人的に気になったことは、未就学児でも料金が結構するということ。それ相応の理由があると思いますが、それは実際に足を運んでみなければ分からないかもしれません。
KUMONと違いストイックではないような印象を受けますので、塾を幼い段階から早く始める。というようなニュアンスで考えても良いのかもしれません。
KUMONにとてもよく似ている学研教室ですが、実際の教室ではKUMONと何が違うのでしょうか。それには、実際に体験教室に行って、子どもの成長に合うかどうかを試してみるのが良いと思います。
KUMON? or 学研教室? まとめ
比較してみて改めて分かった事ですが、両者とてもよく似ています!
自分でプリントを解くことから、宿題があること、その子次第で先取りして学習ができることなど。
今回参考にした本の中で、こんな例がありました。。
ある教室で、何度も何度もやり直しをして、目から正気が消えてしまった少女を見た。おそらく4-5歳。先生の顔を覗き込みながら、答えを当てに行く姿勢になってしまっていた。先生が威圧的ではないのに、ミスを恐れながら答えを書いている。
100点満点を取るまで帰れない。常に「ノーミス」が求められる、公文式において、100点は最高到達点ではなく、ミニマムラインなのだ。
口では簡単に言ってしまいがちですが、「我が子が楽しみながら学習させたい」ですよね、そのためにも教育方針を話し合い、我が子に合うペースで学習が出来るのはKUMONなのか学研教室なのか、そのほかの塾なのか、まずは体験に行って決めるといいですね。私も早速気になっているベビーKUMONのお試しに行ってきます!