通称「佐藤ママ」は、3男1女を東大理数Ⅲに入学させたとして、書籍何冊も発行されています。
「私は6歳までに子どもをこう育てました」は、佐藤ママの話題の乳幼児向け育児本。
私には1歳になったばかりの息子がいますが、まさにこの時期に読んで良かったと思いました。
これからおしゃべりも始まるし、親子の会話も成り立ってくる、その前に先輩ママから子育てルールを知れて良かったと心から思いました。
早速我が家でも取り入れていきたい目から鱗の「子育てルール」がいっぱいでした。
それでは、早速おすすめポイントをまとめていきます!
目次
「私は6歳までに子どもをこう育てました」
2017年春、4人きょうだいの末っ子の長女も東大理IIIに合格、自身の子どもを全員東大理IIIに合格させた「豪腕ママ」。
著作は多数ありますが、本書は現在講演会でいちばん質問が集中し、かつ、まだ書かれていない、「乳幼児期からの子育て論」を中心にまとめています。佐藤ママの子育て論は具体的、論理的、詳細なノウハウがあるので男性、父親にもとても有用です。そしてその真髄は実は「究極の合理主義」と「悩まないこと」「前向きさ」「明るさ」にあります。これは、ゴールが「東大合格」でなくてもとても重要で、誰にでも盗める知恵なのです。世の多くの女性が子育てで直面する「悩み」「迷い」。それらを佐藤亮子流ノウハウで一刀両断します。
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育児本をたくさん読んでいる方には、あまりときめきはないのかも知れません。
それでは、私が家庭で取り入れたい「子育てルール」のポイントをまとめていきます!
兄弟はみんな一緒
役割を背負わさない
お兄ちゃん・お姉ちゃんという呼称は使わない。
両親は私のことを名前で呼んでくれていました。「お姉ちゃん」と呼ばれなかったので、私は私、妹は妹。と分けて考えてくれたことにとても感謝しています。姉妹の中で、比較されなかったことはとてもありがたいことです。なぜなら妹の方が勉強もできてスポーツ万能、さらに学級委員。私は常に平均的な子だったから。笑。
お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから、という役割を背負わせず、子ども1人1人の個性を見る
誰にも嫉妬させない
面白いことに、佐藤ママは食事に関しても兄弟平等だったそうです。
お肉の大きさも、フルーツやおやつの数も、年齢にかかわらず常に同じ。まだ小さい子にとって多すぎる場合は、食べ足りないお兄ちゃんたちに譲っていく、というスタイルをとりました。
「私は6歳までに子どもをこう育てました」本文より
不平等は言い換えれば差別です。
一般的に見たら、年上の子は体が大きいから、おかずも多い。と当たり前に思ってしまうかもしれませんが、そこにも平等さを貫いたアイディアです。
不平等と言うと大げさに聞こえるかもしれませんが、食事まで徹底していると、兄弟喧嘩も減るかもしれません。
母親の役割
ケンカの時は、裁判官になる
「静かにしなさい!」と一喝するのではなく、両者の言い分を聞く。そして、怒っている理由に共感してあげる。それから、どこが間違っているのかを正してあげる。
もし毎日兄弟ケンカが絶えない場合は、毎回裁判官になるのは大変かもしれませんが、お互いのイライラやモヤモヤを晴らして解決させてあげる。しこりを残さないことが大切だと思います。
年齢も立場も関係ない。お互いの不満を解きほぐしてあげること。
「ま、いっか」というゆるさ
子どもは放っておいても着々と成長する一方で、戻ることはない!
確かに、夜泣きがひどくて、ご飯食べなくて、まだオムツしていて小学校に通っている子はいない。みんなペースは違うけれど、1つづつ卒業していく、と心の片隅に置いて、今の我が子と接しよう。イライラしていたり、不安になっている時間がもったいない!
時間は有限だし、生活には優先順位がある。
お母さんが保育園の通園バッグは作らない、市販の物を買う。と決めたら、それがその家の正解になる。だから、世間一般で言う「立派なお母さん像」に囚われすぎないこと。裁縫なんて今の社会でできる人の方が少ないだろうし、時間をかけて通園バッグ作ってお母さんが睡眠不足でヘロヘロで子どもに構ってあげられない。と言う時間を無くした、通園バッグを作らない代わりに、子どもと接する時間にした。と置き換えれば、有意義な時間になります。
SNSを見てよその子と比べない
SNSには「順調な子」しかいないと考える
本当に比べても良いことない!
私は妊娠中インスタグラムに「ママアカウント」を作成しました。友人知人は誰もいない、これからママになる方や、予定日が近い方をフォローしあい情報交換、近況報告の場として、インスタを見るのを楽しみにしていました。
ところが、生まれて6ヶ月も過ぎた頃、今まで同じように可愛い寝たままの赤ちゃんだった子たちがスクスク成長していきます。ちょうど離乳食も始まる時期。5ヶ月くらいから、離乳食に必要な食器類や赤ちゃん用のアイテムを次々に投稿していきます。それを見て焦る私。まだ、なにも準備していないし、息子のために良いものを揃えてあげたいけどどうしよう。。
そして1歳になる頃には、それぞれの成長が大きく表れてきます。息子は食に興味があまりないのか、食べムラがすごくあり、自分から食事を欲することがあまりありません。しかし、SNSを見ると、もうすでにコップ飲みをマスターしていたり、自分でスプーンを持って食事したり、おかわりを要求していたり。1人1人成長のペースは違うことは分かっているつもりでも、誕生日が同じだったり数日違うだけで、こんなにも成長が違うのかと、SNSを見ていると心配になってきてしまいます。
息子のペースで成長しているのに、よその子の成長を見て、私が勝手に惨めになっていてはいけない。と気づいてから、よその子と比べるのはやめよう。見ても不安になるうちは、ママアカウントを見るのをやめよう。と決めて、心に余裕がある時はチラッと覗く程度にして、私は一切投稿をしなくなりました。
スタートダッシュが得意な子もいれば、ラストスパートが得意な子もいる。育児は焦らず、見守ること。
食事作りではなく、食卓作り
食事作りをルーティン作業にしない
私がよくレシピを参考にしているのは「クックパッド」です。レシピ検索はもちろん、冷蔵庫にある食材をクックパッドの検索画面に入力しただけでメニューがズラッと表示されるので、夕飯作りも簡単になります。
でも、佐藤ママおすすめは「料理本をいくつか用意しておく」ことだそうです。子どもたちにメニューを選んでもらうだけでなく、料理本毎に、同じメニューでも、この料理家のレシピと、あの本の料理家のレシピでは味が違うね。と会話にも繋がるし、本を見ながらだと一緒にキッチンに立てるメリットもあるそうです!
絵本1万冊で言葉の貯金
佐藤ママは、毎週末に図書館に行き、何冊も絵本を借りてきて、
3歳までに1万冊読み聞かせることを目標に(同じ本を繰り返し読むことも含む)、1日10冊読み聞かせていたそうです。
私も本が好きです。ただミニマムに暮らしたいので、本は購入せずに、図書館を利用しています。私の母が本好きで、幼い頃によく図書館に連れて行ってくれたので、私の本好きは母のおかげです。本には、空想・ファンタジーの世界があり、想像力を育ててくれたり、読んで理解し自分なりに考える能力も身につきます。幼いうちには、言葉のシャワーをたくさん浴びせて、たくさん吸収してもらいたいです。
佐藤ママは子どもたちを公文に通わせていたのですが、読み聞かせ1万冊と聞くと、公文創設者の読み聞かせ論と同じだと思い出しました。公文流なのかもしれませんが、1日に10冊で1万冊はまだハードルが高いような気がしてしまいますが、冊数に関係なく、読み聞かせることにはメリットがたくさんありそうです。
まとめ
佐藤ママから学ぶことは多かったです。他にも、「歯・箸・鉛筆はママの仕事」などにもハッとさせられました。
子どもを東大に行かせたいわけではなく、子どものためになる習慣であれば先輩ママから学んでおきたいことが満載でした。
まだ息子は絵本の読み聞かせをすると、本を食べてしまうような月齢ですが、こりずに続けていきたいと思います。佐藤ママの著書はたくさんあるようなので、他の本もチェックしてみたいと思います。